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雑賀六字の城【雑賀鉄砲隊の戦い方のいい勉強になります】 [小谷玄意]

今日は歴史作家の大御所、津本陽の「雑賀六字の城」をご紹介します。

この話は雑賀荘の豪族小谷玄意の三男七郎丸が石山本願寺を助けるために初陣から織田信長との戦いの中で段々と大人になっていくというフィクションの話です。ちなみに雑賀孫市や土橋平次など、実在した(といわれる)雑賀衆も出てきます。ちょっと前に和歌山に行ったのでだいぶ親近感が沸きましたよ。

この小説はフィクションなんですけど、歴史的背景は石山本願寺のと戦いや雑賀荘に攻めてきたところは史実に基づいているほか、鉄砲を使った戦い方が非常に詳細に書かれていて勉強になります。鉄砲隊が細かく書かれている小説として以前このブログでも山本兼一の「雷神の筒」を紹介しましたが、この小説の方が細かく書かれているかもしれません。特に地上戦だけでなく毛利軍と組んでの海戦での鉄砲の使われ方も非常に興味深いです。鉄砲というと所謂「火縄銃」タイプのライフル型のイメージがありますが、バズーカタイプや大砲タイプなど様々な鉄砲が出てきます。

信長のとの戦いはかなり盛り上がるのですが、ちょ~っと最後があっさりしちゃったかな?というのが印象です。
それ以外は戦国時代のフィクション物としてはトップレベルのものだと思います。お勧めです!

ちなみに津本氏は和歌山出身らしく、この小説以外にも徳川八代将軍吉宗の小説も書いており、なんか地元愛を感じます。東京在住のfuzzyとしてはこういう地元愛がとってもうらやましく思います。

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fuzzy

雑賀衆は司馬遼太郎氏の「尻啖え孫市」で出会い、孫市(孫一)の痛快さに惚れました。雑賀衆は鉄砲傭兵部隊として様々な戦に登場しますね、異質な存在で興味深い存在です。津本陽氏の「雑賀六字の城」読んでみます。
*今でも全国雑賀の会を開いているそうです、川崎のさいか屋も雑賀衆の末裔だそうです。
by fuzzy (2009-11-04 15:13) 

fuzzy

fuzzyさん、いつもコメントありがとうございます。今日は勉強させていただきました。雑賀衆の話は司馬遼太郎の短編「雑賀の船鉄砲」なんかもありますね。この船鉄砲はまぁ、戦車なんですけど「雑賀六字の城」でも亀甲車として登場します。人力ですがこの時代に戦車が作られていたのは驚きです。

by fuzzy (2009-11-05 00:01) 

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