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鉄砲無頼伝【日本で初めての鉄砲集団は雑賀ではなく根来です】 [津田堅物]

みなさん、コミック大河って読まれています?
http://www.php.co.jp/magazine/taiga/
「戦国武将列伝」とはまた違う戦国時代以外の時期も含めているマンガ雑誌なのですが、このブログでも紹介した
http://sengoku-neta.blog.so-net.ne.jp/2009-11-03
「雑賀六字の城」のマンガ版が連載しています。

で、この小説の作者が津本陽氏なんですが、今回御紹介するのは同じく津本陽氏の「鉄砲無頼伝」(と続編の「信長の傭兵」)です。「雑賀六字の城」のその名の通り雑賀衆の話ですが、この小説は根来衆の津田監物が主人公です。

津田監物はあまりメジャーな武将ではありませんが、紀州を鉄砲集団にした重要な人物です。紀州と種子島は以前から交易があったため種子島に鉄砲が伝来したことを知り、紀州の根来衆の津田監物が種子島に渡り、鉄砲を入手して紀州で生産を開始してから紀州は鉄砲集団となりました。そのため、鉄砲で有名な雑賀より先に根来衆の方が
先に鉄砲集団となっていたんですね。

紀州の雑賀衆と根来衆は両方とも傭兵として各国の戦国武将に雇われていったのですが、仲が悪かったんです。
その理由の一つに宗教的なものがあります。雑賀衆は浄土真宗の門徒だったため本山の石山本願寺を支援しました。監物は宗教的なものは関係なく、より多くのお金で雇ってもらう戦国大名についたため、鉄砲の先見性を見出していた織田信長のもとで働くようになります。つまり本願寺との直接対決が始まったときは雑賀VS根来の鉄砲対決だったのです。

監物の人生の細かいことはわかっていないのですが、この小説は非常にリアリティに溢れるフィクションとなっています。鉄砲の説明の細かさや和歌山弁(?)ですすめられるストーリー展開などちょっと違う角度から見た戦国時代を楽しむ事ができます。オススメですよ~

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