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三好長慶【下克上して下克上された戦国武将】 [三好長慶]

いや~年末は忙しいですな。。ブログの更新が遅れております。。

今回は徳永真一郎氏の「三好長慶」を紹介します!!

戦国時代というと「下克上」。斉藤道三、北条早雲と下克上の代表人物は多くいますが、長慶もそれらの人物の一人にあたります。

もともと三好家は阿波出身の源氏の血を引く名家で、長慶のお父さんだけでなく、ひいおじいちゃんまでも近畿に進出して活躍していた家なのです。で、長慶のお父さんの元長は管領の細川晴元の家臣として、細川家や足利将軍家の内輪もめの中で戦いを繰り返していた優秀な武将だったのですが、三好家の一門の政長の讒言により元長は殺されてしまうんです。

長慶は父の復讐に燃えます。政長を攻め殺し、晴元を追い出し近畿圏を制圧。将軍義輝を傀儡する形で管領の代わりとして政権を担います。いや~立派立派。見事な下克上ですね。

そして、この長慶の快進撃をサポートしたのが、優秀な3人の弟と“あいつ”だったんです。

“あいつ”とは松永久秀のこと。

長慶は久秀に絶大な信頼を寄せ、次第に久秀に政治を任せっきりになります。
ここが三好家のピーク。ここから急転落が始まります。

まずは三男の十河一存が有馬温泉に療養に行く途中に落馬して死亡。次に次男の義賢が戦死。さらに長男の義興が若くして病死。落ち込みすぎて精神状態がおかしくなっている長慶に対して久秀は最後に生き残っていた四男の安宅冬康に謀反の裏切りありとの讒言に冬康をだまして殺してしまうんです。。この間わずか4年。。。
実はこれらすべてが久秀が三好家を滅ぼすために画策したとされています。ほんとかどうか定かではありませんが。。

完全におかしくなってしまった長慶は42歳という若さで死んでしまいます。
こうして長慶は下克上したのに、下克上されてしまったという結構珍しい戦国武将なんですね。

さて、徳永真一郎氏はいくつか戦国武将に関する小説を書かれているのですが、、、正直あんまり面白くないです。。抑揚がないというか、ただ歴史の教科書を読んでいるような感じがするんですよ。まぁ、氏はおじいちゃんになってから小説を書かれているようですので、そのあたりはあまり期待してはいけないのかもしれません。

とはいえ、三好長慶が主役の小説は他にないと思われます。信長がまだ若い頃の近畿地方の状況が理解できる基調な本だと思います。この時期の近畿地方の勢力争いはメチャクチャややっこしいのですがご興味のある方がいらっしゃいましたらどうぞ。

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