北条綱成

今回はPHP文庫の「北条綱成」です。相変わらずPHP文庫はマニアックな武将で攻めてきますね～。
http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-67077-5

さて北条綱成ですが、「信長の野望」で北条を選んでやられたことがある方は御存知だと思います。パッとしない北条の武将の戦闘力の中で北条氏康、風魔小太郎と並ぶ高い戦闘力で結構活用してたんじゃないでしょうか？そんな北条綱成って何でこんなに戦闘力が高いのですかね？

北条綱成は厳密に言うと北条の血筋の人ではありません、北条氏綱の娘婿でもともとは今川家の家臣だった福島正成の息子です。で、その綱成がなぜ北条家にいるのかはいくつか説があるのですが、この小説では花倉の乱で戻る場所を失った綱成（そのころは孫九郎という名）が氏綱にスカウトされ、娘婿になり北条一門になったということです。花倉の乱については今川義元が関わる家督争いなのですが、ちょっとややっこしいのでWikiに任せます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E5%80%89%E3%81%AE%E4%B9%B1

北条一門になった綱成は北条家の中でますます重宝されていきます。その頃武蔵国では北条家は上杉家と戦っており、そこの最前線である河越城の城代を任されるまでになりました。その河越城を舞台に「河越夜戦」が起こります。

「河越夜戦」は日本三大奇襲（誰が言ったか知りませんが、、厳島の戦い、桶狭間の戦いそして河越夜戦）の一つで上杉軍８万に対して、北条軍8千でボロ勝ちした戦いです。この戦いがあったからこそ、綱成の「信長の野望」での戦闘力が高いんですねぇ～
この戦いもややっこしいので興味のある方はWikiで。。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E8%B6%8A%E5%9F%8E%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84

そんな綱成は73才まで当時としては長生きしますが、息子の氏繁、孫で長男の氏舜は綱成より早く死んでしまいます。綱成の血筋は孫の次男の氏勝が継ぎ、小田原の陣がおきますが、氏勝は戦後許されて徳川家康の家臣となり、関ヶ原の戦いにも出ていたようです。

もしかしたら、家康も綱成の武勇を評価して、彼の血筋を残したかったのかもしれませんね。

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