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清洲会議【これは映画化できるのか??】 [その他]

今回はあの三谷幸喜の書き下ろし「清洲会議」の書評です。

なんでも三谷氏は史上初めて会議によって歴史が動いたのがこの「清洲会議」だったということで、この会議を題材にした物を書きたかったらしく、これ以外にも歴史を動かした会議が2つあるとのことです。

清洲会議は皆さんご存知だと思いますが、本能寺の変後の織田家の行く末を重臣達で相談しようということで、清洲城にあつまって相談した会議です。

会議のアジェンダは以下の通り。

①織田家の後継者のついて
②所領分配について

この会議の前の織田家の状況は、信長を殺した明智光秀を山崎の戦いで討った羽柴秀吉が発言力で優位に立っています。一方、宿老の柴田勝家は信長の仇討ちに間に合わなかったことで立場が弱く、織田家の後継ぎを次男のおバカな信雄ではなく、三男の信孝を推すことで、宿老としてのポジション再確保を狙います。

この会議で重要な立ち位置にいるのが、勝家に次ぐ立場にいる丹羽長秀。それに池田恒興、織田信包、そしてお市。さらに会議に間に合わなかった滝川一益がそれぞれ自分達の思惑と交渉を重ねながら会議が進んでいきます。

この会議の中身だけみると、織田家の後継ぎが信忠の長男三法師に決まったこと、秀吉が長浜の土地を失ったことなど結果だけしか知りませんが、その結論に至るまでの課程のみの内容の小説は今までなかったかも知れません。それぞれのキャラクターの特長がディフォルメされて描かれており、戦国時代を知らない人でも気にせずに読める小説ではないか、と。

なお、この小説は映画化だけでなく、キャスティングも決定されているようです。

三谷幸喜監督による解説&写真付き『清須会議』全キャスト一覧
http://www.cinematoday.jp/page/A0003430

柴田勝家が役所広司、羽柴秀吉が大泉洋、池田恒興が佐藤浩市ですよ。これは大物ばかりですね。

それぞれ個人の心のつぶやきが面白いのでそれが、映画でうまく表現できるのか?三谷氏のホームグラウンドである演劇向けの方が脚本しやすいのではと思います。

とはいえ人気小説家(いや脚本家?)が戦国時代をいままでと違った角度で描いてくれるのはなんともうれしいことです。


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