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村人の城・戦国大名の城【北条氏照の再評価】 [北条氏照]

今回は中田正光氏の「村人の城・戦国大名の城」という本を紹介します。
http://www.yomiuri.co.jp/book/column/press/20100426bk22.htm

この本はいつもこのブログのコメントをいただいてfuzzyさん【http://cafefuzzy.blog.so-net.ne.jp/】(私ではありません)が、「北条氏照の本を読んでいる」というコメントをいただき、興味があったので本屋で見つけてきたのです。

北条氏照は北条氏康の三男で北条氏政の弟になります。氏政の子の氏直にとっては叔父さんに当たりますね。氏照は武蔵国の守護代の大石家の婿養子として武蔵国を中心に活躍しました。豊臣秀吉の小田原討伐の際は、徹底抗戦を唱え、氏政と共に切腹を命じられました。まぁ、マイナーな武将ではありますが、氏康の死後、あまりパッとしない北条家の親族の中では勇将として知られます。武田信玄に攻められた滝山城に限界を感じ、八王子城を築城したのは有名ですね。

さて、「村人の城・戦国大名の城」はかなりハイレベルはお城の本です。以下に当てはまる方以外はあまり面白くないかもです。

・お城というより砦の話でもかまわないという方
・東京(多摩)・神奈川・山梨の県境付近の地理関係が理解できる方

今に残る北条氏照の書状と城郭跡を中心に戦国時代のお城(砦)と領民の関係を解説した本です。お城というのは氏照のような戦国武将が居城としていた場所のイメージがありますが、国境近くに住んでいる領民は敵国に最も近いため自主防衛としてのお城を作っていたんです。皆さんの地域の近くにも「城山」という名前の場所がございませんか?お城があったという話を聞かない場合は地域住民の避難場所や連絡するためののろし台のあった場所だったかもしれません。

この本を読むと北条氏照の武蔵の領国経営や対武田への対策など、戦闘に優れた勇将のイメージから優秀な領国経営者としてのイメージへと再評価することができます。

本としては、あれもこれも的に章立てをしているため、全体の流れとしては少々チグハグな感じがしますが、それぞれの章を一つの話としてとらえると内容はとても優れていると思います。

さらに城マニアとして超越したい方は是非♪

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