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宿敵②【小西行長VS加藤清正の攻防】 [小西行長]

先週の続きで~す。

秀吉は朝鮮経由の明への出兵を決めて、先鋒を小西行長、第二陣を加藤清正に命じ、それぞれ別のルートで攻めることになりました。表向きは朝鮮との貿易をしていて朝鮮に詳しい商人出身という理由での行長の先鋒ですが、秀吉は見ず知らずの土地である朝鮮に送るにはキリシタンの行長なら別にどうなっても構わないという裏の理由がありました。そのためにキリシタンをかくまっていた行長に対して何のお咎めもなかったんですね。

そうとは知らない清正は納得がいきません。なんとか武功を立てようと朝鮮上陸後、進軍を急ぎます。

一方の行長は秀吉の考えがわかりましたが、この戦は日本全体にとって無謀なものと考え、朝鮮と講和の道を探りながら進んでいるため、清正に進軍されるとちょっとウザいんですよね。

そんなこんなで朝鮮でぶつかる二人。行長は盟友の石田三成に相談して、清正が豊臣と名乗って朝鮮で偉そうにしていると秀吉に報告し、日本へ帰国させることに成功します。清正がいなくなった行長は明が秀吉に降伏するというウソの使者を仕立てて日本に送りましたが、このウソがバレてしまい、秀吉は再度朝鮮に兵を送ります。

行長はこの戦を終わらせるには秀吉が死ぬしかないと思い、三成と策略を張り巡らせましたがそれは本を読んでのお楽しみ。。。

その後秀吉は死に、関ヶ原の戦いで行長は盟友の三成に組し敗北します。キリシタンは自害ができないので、行長は結局捕まり、六条河原で三成、安国寺恵瓊と共に斬首されました。

一方の清正は関ヶ原の戦い時に九州にいて、行長の居城宇土城を攻めました。宇土城は頑強に抵抗しましたが、西軍が関ヶ原で負け、行長が斬首されたことを知ると城代の行長の弟である小西隼人が切腹して開城しました。

とまぁ、ある程度フィクションが入った内容なのですが、なかなか面白い小説だと思います。清正ファンはちょっとつまらないかもしれませんが。。

行長はこのブログでも紹介した紀州太田城の水攻めに失敗したり、天草地方の反乱を収集できず清正に頼ったりとあまり優秀な武将ではないイメージがあるのですが、やはり後方支援のプロフェッショナルだったのでしょう。

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コメント 7

fuzzy

行長は本質的に武家の出では無いので、武将としての資質は希薄ですね、
渉外担当としては、さすが商人の出で手腕を発揮したとと思います、清正とはどう考えても、相容れられる関係とは思いません。清正・正則には行長・三成を理解するのは無理ですね。
by fuzzy (2010-03-14 17:33) 

ノリパ

肥後の国を清正公と分けあったんですから、立派な御仁だったんでしょうね。
でも、忘れられた感がありますね。読んでみなきゃ。
by ノリパ (2010-03-14 19:53) 

fuzzy

fuzzyさん、コメントありがとうございます。
この小説では秀吉の小姓だった時からスタートしていますが、もともと行長は宇喜多直家に仕えていたらしいです。実は秀吉が行長のオヤジの隆佐と計り、宇喜多へのスパイとして送りこんだとの噂も。。

by fuzzy (2010-03-15 00:38) 

fuzzy

ノリパさん、コメントありがとうございます。
敗者は歴史から消されてしまう。。特に戦国時代は顕著かもしれませんね。特にキリシタンの行長は天草地方に近い宇土の城主だったということも大きな理由かもしれません。
by fuzzy (2010-03-15 00:45) 

袋田の住職

三成や行長は兵站に優れていたのでしょうね・・・
槍働きの清正とうまく仕事ができれば歴史は変わっていたでしょうが、
現場主義者とデスクワーカーはいつの世でも性格が合わないようです。
by 袋田の住職 (2010-03-16 20:46) 

fuzzy

袋田の住職さん、コメントありがとうございます。
私も営業職なのでよくわかります。。

でも清正は佐々成政が失敗した肥後を十分に治めたし、最強(と思っている)の城である熊本城を築城したりと必ずしも槍働きだけではないと思うのですが、どうしても正則と一緒に考えられてしまいますね。


by fuzzy (2010-03-17 01:11) 

袋田の住職

なるほど、清正は行政手腕にも長けていましたね。
そして、なにより、築城技術が素晴らしい。
熊本城の縄張りや石垣にもそれが現われていますね。

by 袋田の住職 (2010-03-17 21:25) 

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